プロの企画屋が実践する知識の幅を広げる方法【引き出しを増やそう】

こんにちは〜。ナナシロです。

僕はフリーランスの講師としてときどき企画術やアイデア発想法の講座をやることがあるのですが、

では、アイデアを30個考えてみましょう〜!

といったワークを受講生にやってもらうと、

ありきたりなアイデアしか出てきません!

と、よく言われます。

そこで、

あるキーワードとまったく関係のない別のキーワードをくっつけてみると、面白いアイデアになることが多いよ。

と、アドバイスするのですが、

そもそも自分の好きなジャンル以外の知識が無いので、別のキーワードが思い浮かびません…!

と、さらに悩んでしまうことがあります。

そう、自分が興味あること以外の知識が無いのでそもそも思いつきもしないんです。

幅広い知識を持っていればアイデア出しに困ることも無くなりますし、初仕事のクライアントさんからも信頼を得られますし、マッチングアプリで出会った相手とも豊富な話題で高評価が得られる(笑)ので、良いことづくめです。

そこで今回は、企画をなりわいにしている僕が実際におこなっている

知識の幅を広げる方法

を、あなたに伝授します!

ちなみに、知識の幅を広げる段階は主に2段階に分けられると考えています。

  1. 知らない知識に触れる
  2. 触れた知識を深掘りする

の2段階です。

それぞれで僕がどう取り組んでいるか、ご紹介していきましょう。

知らない知識に触れる方法

知識の幅を広げたいのに広がらない人は、無意識のうちにフィルターをかけて自分の興味があることにしか触れないようにしています

そのため、なんらかのきっかけを自ら設けないと新しい知識と出会うことはありません。

その「なんらかのきっかけ」を作る方法が以下になります。

1.本屋で無関心なコーナーへ行く

本屋ってオールジャンルの知識の宝庫なんですよね。

紙の本をあまり買わなくなった今でも、僕は定期的に本屋に入ります。

そこで、大抵の人は自分の仕事や興味に関係している分野のコーナーを見て回っておしまいにすると思います。

が、僕は必ず毎回、自分が絶対に読まないジャンルのコーナーへ行きます。

ちなみにこの前は、新宿にある紀伊国屋書店本店へ行って、精神医学のコーナーの本数冊と、雑誌コーナーでバスケの雑誌を立ち読みしました。

こうやって知らないジャンルに飛び込むときに気をつけているのが、面白がるということ。

興味ないけど、勉強のために仕方なく読むか〜〜〜

では、何一つ情報が入ってきません。

へ〜〜〜、トロント・ラプターズって、NBAの全チームの中で唯一アメリカ国内に拠点が無いプロバスケチームなんだ〜〜〜!

というように、童心に帰って面白がりましょう。

2.店員や隣客と談笑できる飲み屋で飲む

人見知りをせず、飲みニケーションが平気な方には、店員や初対面の隣客と気軽に談笑できる酒場へ行くこともおすすめです。

僕は、東京に行くと必ず新宿にあるゴールデン街という飲み屋街に行きます。

ゴールデン街は、店の人や隣のお客さんと気軽に談笑しながら飲むことができるお店がたくさんあるんですよね。

こういった飲み屋で隣のお客さんに

何をしている人ですか〜?

と聞くだけで、知らない情報がたくさん出てきます。

人って、大人になるに従って生き方も年齢も価値観も違う人と話す機会がどんどん減っていくんですよね。

だからこそ、あえてこういう場所へ飛び込んできっかけを作るのが大切です。

ちなみに最近僕が出会った人で面白かったのは、

  • 陸上自衛隊の隊員
  • ロシア文化を研究している大学生バーテンダー
  • 自身で肉の解体までおこなう焼肉屋チェーンの社長

といった人たち。

少なくとも僕の周りにはいない人たちなので、彼らから聞く話は刺激的なものばかりです。

3.SNSで他人をウォッチングする

外に出るのが億劫という人は、SNSを使って新しい情報に触れることもできます。

例えばTwitterなら、ときどきタイムラインに流れてくるバズツイートのリプ欄から適当なユーザーを選んでつぶやきを見る

たぶんあなたとは生活も趣味も暮らしている地域も違う、何一つ接点の無い人の可能性が高いでしょう。

ちなみに僕は車にまったく興味がないのですが、日産のS13シルビアに乗りたくて仕方がない人のタイムラインを見て、そういう車種があるのかとググりました。

動画見るのが苦じゃないなら、YouTubeでサーフィンするのもありです。

ただ、YouTubeの関連動画機能はとても優秀で、あなたが好きそうな動画しか提案してこないんですよね。

なので、あえて関連動画内で一番興味ない動画を選んでサーフィンしていく。

すると、今まで見たことがないジャンルに行き着きます。

僕が最近行き着いたのは、野犬を救出して手術し元気になるまでを追った海外のドキュメンタリーチャンネル。

適当に見流していたら、ほとんど何を言っているか聞き取れない英語圏のチャンネルにたどり着きました。笑

4.クイズをやる

このやり方を他にやっている人見たことが無いのですが(笑)、クイズもおすすめです。

クイズは手っ取り早く触れたことがない情報に触れることができる有用なゲームです。

ちなみに僕は、iOSアプリの「みんなで早押しクイズ」というアプリをやっています。

履歴機能があるので過去に答えた問題を見ることができるのですが、とりわけ間違えた問題を注意して見直します。

間違えたということは、自分が興味のないジャンルのはずだからです。

ちなみに僕が最近間違えた問題は、

カーリングでいわゆる「ビッグエンド」と呼ばれるのは、何点以上が入ったエンドのことでしょう?

という問題。

そもそも「エンド」ってなんぞや?と思って調べたところ、野球で言うところの1回(1イニング)のことなんですね。

この問題の正解は「3点以上」なのですが、問題文自体に分からない言葉が出てきているので、それもまた新しい知識を得るきっかけになっています。

触れた知識を深掘りする方法

さて、ここまではそもそも新しいものに触れる方法をご紹介してきました。

ですが、この時点で

ぶっちゃけランダムな文字列を検索すれば、新しい物事に出会うこと自体はできるじゃん?
でもそれだけだと、その場でちょっとググって「興味無いわ〜」で終わっちゃうんだよな〜

と感じている方もいるかと思います。

そう、知識の幅を広げたいと思っていても付け焼き刃で終わってしまうことが多いことを悩んでいる人って多いと思うんですよね〜。

そんなあなたは、ぜひ以下のことを意識して知識を得てほしいです。

1.テーマと調査期間を決める

これは僕の企画の師匠から伝授された方法なのですが、

あるテーマについて一定期間その情報だけを収集する

というやり方。

例えば、テーマをヨガに決めたとします。

そうしたら、例えば1ヶ月間はずっとヨガにまつわる情報ばかりを収集する。

ヨガの歴史やピラティスとの違いなどの基本情報や、

ヨガのポーズや必要な道具、人気ヨガ講師などの実践的な情報や、

ヨガをやっている人たちの口コミなどのマーケティング的な情報、

とにかくヨガにまつわることだけを集め続けます。

すると面白いことに、ヨガについて詳しくなるにつれてだんだんと愛着や興味が湧いてくるんですよね。

そうなったら、しめたものです。

ちなみに僕はこのやり方で、まったく興味のなかった整体について詳しくなりました。

整体の手法はもちろんのこと、鍼灸やカイロプラクティックなどの近しいジャンルの情報にも詳しくなりましたし、筋肉の種類などにも詳しくなりました。

それがきっかけで筋トレにもハマり、ジムへ通うようになりました。笑

ちなみに好奇心の矛先が散漫ですぐ飽きてしまう人は1日単位でテーマを決めても良いと思います。

2.とにかく面白がる!

正直、これが一番大切ですね〜!

効率良く知識の幅を広げたいという人ほど、面白がることを忘れているんですよね。

そういう人は、「知的な人になる方法」とか「知的好奇心を引き出す方法」みたいな自己啓発本に踊らされて、一切身につかないパターンが多いです。笑

ぶっちゃけて言うと、今回紹介した内容は知的好奇心が強い人であれば当たり前にやっていることなんですよね。
(クイズは除く。笑)

なので、あなたもぜひ日常のあらゆることにアンテナを立てて面白がってみてください。

そうすれば、わざわざ「知識の幅を広げるぞ〜!」などと意気込まなくても、気がついたら周りから「博識ですね!」と言われる人になっていることでしょう。