あがり症を克服しプロの噺家になった僕が実践したあがらない方法5選

こんにちは。

パラレルクリエイターのナナシロです。

 

みなさん、人前で何かを喋る機会ってきっとあると思います。

 

例えば、誰かに対してプレゼンをしたり、

何か講義をおこなったり。

 

そんなとき、どうしても緊張してあがってしまう、という方、多いと思います。

 

実を言うと、僕も子供の頃まではまるで人まで話すことのできないあがり症でした。

みんなが見ている中で前に立つだけで脚も声も手も震えて止まらない……!という散々なものでした。

 

あがり症なのが嫌で、

  • 掌に人を書いて飲むおまじないをする
  • 完璧な準備とリハーサルをする
  • 聴衆をジャガイモと思い込む

など、様々な対策をとってきましたが、どれもあまり効果がなく……。苦笑

 

そんな僕でしたが、今では人前で怪談を話す噺家をしております

100人くらいの前で話しても全然緊張しなくなりました。

 

そこで今回は、あがり症を見事克服した僕が、実践して効果があった「あがり症を克服するテクニック」を5つご紹介します。

 

 

なぜあがるのか?

人があがってしまう理由は、おおよそ次の3つのどれかに当てはまると思います。

 

自意識過剰

他人の目が気になる人は「見られている」ということに対して、過剰反応してしまいます。

「見られている」と思えば思うほど、どんどん緊張していき、赤面したり、早口になってしまったり、汗をかいたりします。

こうなるともう負のスパイラルに入ってしまいます。

 

完璧主義

「ちゃんとやろう」という意識が強い人は、「うまくいかないんじゃないか」という強い不安がつきまといます。

その不安から逃れるためにより完璧であろうとするため、どんどんハードルが高くなっていくのです。

もちろんそんな心理状態では、自分の思ったようにいくわけがなく、声が裏返ったり話す順序を間違えたりしただけで、一気に頭が真っ白になってしまいます。

 

この手のタイプに、前述した「みんなの前でうまくやってやるぞ」という自意識過剰が組み合わさると、より強いあがり症になってしまいます。

 

過剰な苦手意識

自分であがり症を自覚してしまうと、人前で話すという行為に苦手意識を持ってしまいます。

実は苦手意識を持つことによって、余計に苦手になってしまうのです。

 

あがり症の人はこれら3つのどれかに当てはまる、という言い方をしましたが、実際はすべてが揃っているためにあがり症になってしまう、という感じです。

 

僕も完全にそうでした。

 

では、みなさんと同じようにあがり症だった僕が、いったいどうやってあがり症を克服したのかを、ご紹介します。

 

あがり症を克服するテクニック5つ

1、話し始めでわざと数秒黙る

あがっているときの心理状態は、

 

うわ〜、みんながこっちを注目している……!は、早く何か話さないと……!!

という感じ。

 

この状態では到底落ち着いて話すことができません。

そんなときは、あえて話し始めずに数秒黙りましょう

 

そしてできることならば、黙っている間、3人以上の聴衆の顔をきちんと見ましょう

 

じっくり黙って聴衆の顔を見ることで、ほどよく集中が分散し、

「うまくやろう」

「ちゃんとやろう」

といった気持ちでいっぱいいっぱいだった心に、少し余裕が生まれます。

 

また、じっと黙って聴衆の顔をきちんと見ることで、人前で喋るという状況に立ち向かう気持ちが芽生えます。

心が後ろを向いていると、余計に失敗が怖くなります。

 

なので、人前で話すときはいきなり話し始めずに、数秒間黙り、聴衆を見回し、

 

こんなに注目されている中でも、僕は余裕があるから落ち着いていられるんだぞ。

という気持ちを持つようにしましょう。

 

2、「緊張している」と言ってしまう

話し始めで黙ってみたものの、

 

むしろ期待の眼差しが怖いです……!ひぃ〜!

という方もいるかもしれません。

 

そういうときは、

 

いや〜……、めっちゃ緊張しますね!

と言ってしまうのがおすすめです。

 

実を言うと、話す側が緊張すると聞く側にも緊張が伝わってしまいます

そして、人は緊張すると表情が消えます。

 

話している人も真顔だし、聞いている人たちも真顔……。

どう考えても苦しい空気になりますよね。

 

そういうときにちょっとおどけながら、

 

緊張しています〜!

と言うと、緊張を隠して完璧にこなそうという気持ちがなくなり、だいぶ楽になります。

 

そして聴衆も、ホッとしてあなたの話に前向きに耳を傾けてくれるようになります。

 

3、わざと笑う

あがっていると表情がなくなるのはさっき言いましたが、それを打開する方法として「わざと笑う」というのも有効です。

 

話者から緊張が伝わってくると、聞いている側も同様に緊張してしまう、ということであれば、逆にこちらから笑ってしまえばいいのです。

人は目の前の相手が笑っていると、つられて笑うものです。

 

大切なことは、照れ笑いや不安げな笑い方ではなく、積極的な笑いをすることです。

 

大舞台ですべってしまったお笑い芸人を例に考えると分かりやすいと思いますが、

 

芸人
芸人
あはは……(やっべー、今のすべったよね?!しまった〜……、どうやって挽回しようか……)

という人は、きっとこの後もすべり続けるでしょうし、

 

芸人
芸人
おい〜!すべっちまったよ!!うははは!(すべったけどそんなことええわー!次、次!)

という人は、すべっても挽回できるでしょうし、すべり芸としてむしろ笑いをとれるかもしれません。

 

いきなり大笑いするのは不自然だと思うので、1のように黙っているときや、2のように「緊張している」と言うときに合わせて、積極的に笑うと良いと思います。

 

また、不安なときや自信がないときほど笑顔を心がけると、それだけで聴衆の心象も良いのでおすすめです。

 

4、いつもよりゆっくり話す

人前だと一言も発せないというほどではないけど、あがってしまうと、

 

ええと、ああで、こうで、これがああで、こうで、そして次がこうで、ああで……!

と、どんどん先へ進めてしまって聴衆をおいてけぼりにしてしまう、という方は結構多いと思います。

 

こういう人は、「ちょっとゆっくりすぎるかな?」というくらい、ゆっくりと話すように心がけると良いでしょう。

 

心がけてもどうしても話すスピードがつかめない、という人は、一度人前で話している自分の声を録音してみると良いかもしれません。

 

僕は怪談を話している姿を録ることが多かったため、必然的に自分の話すスピードを見直す機会が多くなりました。

結果、自分がどれくらい早く話してしまっているかよく理解でき、意図的にゆっくり話す癖をつけることができました。

 

また、最初ゆっくり話そうとしていたものの、緊張感と「話すぞ!」という熱意が変に相乗効果をもたらして、どんどん速くなっていってしまう人もいることでしょう。

 

こういう人はあがり症克服まであと一歩!

惜しいところまできています。

 

なので、もしそれに途中で気付いた場合は、

 

え〜〜〜、っと!ここまで大丈夫でしょうか?!

などと、聴衆がちゃんとついてきているか確認するなどをして、ブレーキをこまめに踏んでいくようにしましょう。

 

5、あがり症だと思わない

そもそも、という話にはなってしまいますが、自分のことをあがり症だと思っている人は、いつまでも改善されることがありません。

 

なので、「苦手なのだから仕方ない」というマインドを捨て、「自分はあがり症ではない」と思うようにしましょう

 

とはいえ、

 

それができたらもうやっているよ……

と思うでしょうね。笑

 

なので、毎回人前で喋った後は、

 

もっと○○さんみたいにうまく堂々と喋りたいのに私はやっぱり全然ダメだ……

と、理想と比較するのではなく、

 

前は心臓バクバクで頭真っ白になっちゃったけど、今回は前よりは話すことちゃんと覚えていられた!

という風に、前回の自分と比べてどうだったかを比較しましょう。

そして、ちょっとでも改善できた点があれば認めていきましょう

 

そうやって自信を一歩ずつ積み上げていくと、「私はあがり症ではない!」と本当に思えるところまでいけます。

 

ちなみに僕は、人前で怪談を話すようになって、「今回は前回より怖がらせることができた」という自信がどんどん積み重なっていき、怪談師だけでなく、普通にビジネス系のセミナーでプレゼンのコーチをやるところまでになりました。

 

人は変われるのです。

 

まとめ

というわけで、今回はプレゼンなど人前で話すときに緊張してしまう「あがり症」の人へ向けて、あがり症を改善した僕が何を実践してきたかをご紹介しました。

 

一つ一つは小さいテクニックですし、ちょっと試していきなり大きく改善されるわけではないですが、今回紹介したことを毎回意識して臨めば、必ず改善の兆しが見えてくるはずです。

 

ぜひみなさんもトライしてみてください!