こんにちは、ナナシロです。
みなさんは普段YouTubeを見ますか?
とりわけYouTuberの動画を見ることはあるでしょうか?
僕は毎日YouTuberの動画をチェックしています。
もちろん娯楽として見ている部分もありますが、僕は主にコンテンツの作り方を学ぶために見ています。
YouTuberはエンターティナーであると同時にクリエイターです。
自分で企画を考え、自分で撮影し、自分で編集して世に送りだしているのです。
僕も(零細ではありますが 。笑)YouTuberなので、人気YouTuberの方々には大変良い刺激をいただいています。
とりわけ、キャラの面白さやかっこよさ・かわいさではなく、企画力やコンテンツ制作力で人気になったYouTuberの方々はリスペクトしています。
そこで今回は、365日ほぼ毎日有名無名問わずYouTuberをチェックしている僕が、企画の面白さが売りのYouTuberを10人をご紹介します!
なお、今回の記事はこんな人におすすめです。
- 企画力を磨きたい!
- 独自性の強いコンテンツを作りたい!
- これからYouTubeを始めたい!YouTuberに興味がある!
目次
目次
コンテンツ力のあるYouTuber・10選
1、無駄づくり
まず最初は、無駄なものを作ることを生業にしているクリエイター・藤原麻里菜さんのYouTubeチャンネル「無駄づくり」です。
彼女のチャンネルが人気になったきっかけの動画がこちら。
ぜひ見てみてください。
……どうですか?
すごい無駄なものですよね。笑
YouTubeチャンネル「無駄づくり」のコンテンツ作りの上手さは、
誰もが「くだらない」「無駄だ」と捨ててしまうようなアイデアを全力で実現している
ところでしょう。
また、この手のひらめきをそのままネタにしているYouTuberは他にもいっぱいいるのですが、多くの場合は全然ファンがつきません。
それはその動画を見ても、

という感想しか抱けないからです。
一方の藤原さんの「無駄づくり」は、

と思います。
さっき動画でご紹介した「歩くとおっぱいが大きくなるマシーン」もまさにそうで、
- 「ただ普通に生きているだけでおっぱいが大きくなったらなぁ」という多くの人が妄想しそうなアイデア
- 「まぁでもそんなくだらないことは妄想だけにしておこ(笑)」と多くの人が捨ててしまうアイデア
という絶妙なラインのアイデアを採用しているのです。
さらに彼女のコンテンツの面白いところは、ただアイデアを紹介しているだけでなく、実際にプロダクトを作ってしまっているところです。
それも優秀なエンジニアのような高い技術力でもって実現しているのではなく、中高生が夏の自由研究でやってみたレベル(よりもっと適当かも?)で実現しているのです。
なので、ただつたない技術で無駄なアイデアを形にしているだけなのに、その全工程が面白いコンテンツになっています。
最近の動画はあまりプロダクトのメイキング部分をしっかりと見せていませんが、昔の動画だと作ったり装着したりしているところも、画面いっぱい&尺をとって見せているものが多かったです。
コンテンツ作りのポイント!
- 誰もが「くだらない」「無駄だ」と捨ててしまうようなアイデアを採用している
- 自分だけが面白いものではなく、みんなが面白がるアイデアを採用している
- アイデアを実際にプロダクトとして実現している
無駄づくりのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/mudadukuri
藤原麻里菜さんのTwitter:@togenkyoo
2、圧倒的不審者の極み!
名前からして怪しげですが(笑)、ボウガンやナイフなど、危険なものを自作する動画で人気を博しているのがYouTubeチャンネル「圧倒的不審者の極み!」です。
彼のYouTubeチャンネルでは、主に何かものを作る動画がアップされているのですが、中でも面白いのが、
ゼリーで包丁を作ったり……、
パスタで包丁を作ったりしている動画。
初めて見た人は、

となること間違いないです。
先に紹介した「無駄づくり」と同じで、「圧倒的不審者の極み!」は包丁を作る過程のメイキング映像自体が面白いコンテンツになっています。
ただ「無駄づくり」と少し違うのは、シュールさよりも、あらゆる道具や素材を使ってアイデアを実現する”狂気”が魅力となっている点でしょう。
また、「圧倒的不審者の極み!」の魅力はややアウトローな内容をコンテンツにしているところでしょう。
包丁を作ったり、ボウガンを作ったり、100均で買ったおもちゃを武器にしたり……。
でもこういう「やっちゃいけなそうなこと」って、そそられますよねぇ。
その好奇心をくすぐられるような内容を扱っているところも、「圧倒的不審者の極み!」のYouTubeチャンネルの魅力でしょう。
ですが、そんなややアウトローな内容を扱っている「圧倒的不審者の極み!」は炎上知らずです。
それは、圧倒的不審者の極みさんが、彼自身を変に派手に魅せようとしていないところがあると思います。
顔出しもほぼしておらず、色の濃いサングラスと大きめのマスクで顔を隠していますし、動画内ではほとんど言葉を発していません。
もし彼がもっと目立ちたがりで、かっこつけて出演していたらきっと動画を見た人の彼に対する印象は、

となってしまうでしょう。
というわけで、コンテンツのインパクトに反して本人は大変控えめな出演の仕方をしているというところも、「圧倒的不審者の極み!」の魅力でしょう。
コンテンツ作りのポイント!
- メイキングそのものが面白いコンテンツ
- アウトローの匂いで好奇心をそそる
- 変に魅せようとしない
圧倒的不審者の極み!のYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCg3qsVzHeUt5_cPpcRtoaJQ
圧倒的不審者の極みさんのTwitter:@Kiwamikouba
3、ぺーたーずTV
東京の阿佐ヶ谷でカフェ&バー「ぺーたーず」を経営している仲間で始めたチャンネルです。
まだ始めて日が浅い新参YouTuberですが、どんどんオリジナリティのあるコンテンツを出していて面白いです。
ぺーたーずTVの動画を見てまず目を引くのは、丁寧な字幕入れです。
メインで出演する3人以外にも様々なゲストが出演するので、その一人一人に色を割り当てて分かりやすく字幕を入れています。
この見やすさを考え抜いた動画作りが、まるで民放のバラエティー番組を見ているかのような心地よさに繋がります。
また昨今のYouTuberあるあるな、他のYouTuberの企画をオマージュするという流れを、ほとんどおこなわず、独自の企画で勝負しているところも「ぺーたーずTV」の魅力です。
例えば、寝起きドッキリという定番に少しアレンジを加えた「予告寝起きドッキリ」。
有名YouTuberがまったく手を出していない「ZOZOスーツ」という商品を使い、「ガンツ (GANTZ)」 を完全再現するこちらの動画も、圧倒的なオリジナリティーがあります。
また、このGANTZ完全再現動画なんかがまさにそうなのですが、とにかく細部まで凝って作り上げているところも素晴らしいです。
3人がトークしているところだけを見ると、わりと脱力感があってノリだけでいろいろやっているようにも見えるのですが、企画動画できちんとクリエイティブに力を入れています。
コンテンツ作りのポイント!
- 見やすさを考え抜いた動画作り
- 他のYouTuberをパクらずオリジナル企画で勝負
- しっかりと細部まで凝って作り上げた企画動画
ぺーたーずTVのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UClph1u_fI_Xo-vWXJLXn7kQ
ぺーたーずさんのTwitter:@paters__
4、ォ逅(ンヌグム)
現在大きなブームになっているバーチャルYouTuber。
バーチャルYouTuberは、モーションキャプチャーで自分の動きに合わせて3DCGで作ったキャラクターを動かすのがセオリーですが、「ォ逅(ンヌグム)」はそれを完全に無視しています。
不気味な人形のようなものが画面の中央に映っており、口元だけを動かして機械音声で話します。
……説明するより見た方が早いと思いますね。笑
こちらが「ォ逅(ンヌグム)」の一番最初の動画です。
圧倒的なインパクトですよね。
しかも「ォ逅(ンヌグム)」は毎回姿が変わります。
その時点で既存のバーチャルYouTuber観を破壊していますね。
面白いのは圧倒的なインパクトに反して、喋っている内容はきわめて中身がないことです。
多くの動画は「あなたの後ろにいます」のようなことばかり言っていますし、「料理を作ってみた」といった王道ネタをやり始めるなど、内容そのものにはあまりひねりがありません。
普通の人がおかしなことをやるのは寒いですが、おかしな人が普通のことをするのは特異性が感じられ、面白くなることを証明しているように感じますね。
ちなみに、料理を作ってみた動画はこちらです。
「肉を切ります」といって人形をひたすら切っています。笑
中身がない、とは言いましたが、実は「ォ逅(ンヌグム)」はときどき変化球のような動画を投稿します。
音楽(まともな)が流れている映像であったり、ひたすら人形をなぶっている映像であったり。
あるいは普通と見せかけて動画の最後に驚かせる仕掛けがあったり。
そういった人が飽きない仕掛けをときどき入れ込むことで、見る側はどんどん引き込まれていきます。
そして、個人的にはこれが「ォ逅(ンヌグム)」ファンを増やした理由だと思うのが、キャラクターの怖さに反してTwitterでは大変気さくにファンと交流しているところです。
文章こそ不気味な感じですが、DMでも会話をしてくれるようです。
(※現在Twitterアカウント凍結中のようです!)
また、兵庫県尼崎市出身であることを明かしているなど(笑)、妙に人間味を感じるようなところもあり、怖すぎて近寄れない感じではなく、ある種のかわいさすら感じるような演出をしているのです。
コンテンツ作りのポイント!
- あえて中身のないネタをする
- 飽きさせないようにときどき変化球を投げる
- かわいさと怖さを同居させる
ォ逅(ンヌグム)のYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCSv-TsF2gkYAMr6p29Os7Hg
ォ逅(ンヌグム)さんのTwitter:@n_nugum_(凍結中)
5、おるたなChannel
今回紹介する中では、かなり有名な方のYouTuberですね。
「おるたなChannel」は日本最大手のYouTuberプロダクションであるUUUMの所属ですし、動画の作りや見せ方は他の著名YouTuberとあまり変わりがありません。
しかし、「おるたなChannel」は企画そのものが面白い独自企画をいくつか出しているので、今回入れさせていただきました。
彼らの独自企画といえば、例えば「一週間シリーズ」。
1週間かけて寿司を握るのを練習したり、カラオケを練習したり、ムーンウォークを練習したり……。
お金かけて派手な企画をしたり、大規模なプロジェクトをおこなったりする人気YouTuberが多い中、「おるたなChannel」はあえて地味だけど盛り上がるコンテンツを企画することが多いです。
また、「リアル脱出ゲームシリーズ」も面白いです。
なんとこの「リアル脱出ゲーム」、誰か別の人が考えたものをやっているわけではなく、「おるたなChannel」の渋谷ジャパンさんが自分で考えて作っています。
実際に自分たちで企画を考案し、自分たちで実行する。
そういうところに「おるたなChannel」の魅力が詰まっているのかもしれません。
そしてこれらの企画を一回だけにせず、きちんとシリーズ化して届けているのも「おるたなChannel」の特徴です。
シリーズ化することで、


と、ファンの印象にも強く残ります。
他にも、「おるたなChannel」の特徴はとにかくネガティブな要素がまるっきりないこと。
見ていると元気になるんですよね。
一週間シリーズも、「一週間で人はこんなにレベルアップできるんだ」と見ている人に勇気を与えますし、
ないとーさんがタイ、渋谷ジャパンさんが日本にいて遠距離だったときの苦労も動画にしていますが、それも見ている人たちに「不可能なんてないんだ」という強い気持ちを与えてくれます。
コンテンツ作りのポイント!
- 主流に流されずぶれない個性を持つ
- 企画をシリーズ化する
- 見ていて元気になるコンテンツ作り
おるたなchannelのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/torokeroTV
おるたなchannelさんのTwitter:@alternachannel
6、アシタノワダイ
「アシタノワダイ」はびっくりニュースやオカルトネタ、なんでもランキングなど、情報バラエティー番組的なポジションでやっていますし、組織で運営していると思われるので、ちょっと一般的なYouTuberとは違うかもしれません。
が、コンテンツ作りが上手いので、今回ご紹介することにしました。
この手のYouTubeチャンネルは、基本的には、声優の方が声で情報を紹介するだけのわりと単調な動画が多いのですが、「アシタノワダイ」はときどき生身の女性が出てきます。
ちなみに、これが普段の「アシタノワダイ」の動画です。
この動画も、内容はよくあるランキングものですが、出だしに女性が「狙われてるぞ♡」と言っていますよね。
なんと、たまにこの女性だけが出てくる動画があるのです。
実は「アシタノワダイ」と同じ情報バラエティー系のYouTubeチャンネルはたくさんあり、どれも似たようなランキング動画を出していてほとんどどれを見ても変わりありません。
しかし、「アシタノワダイ」についてはこの女性のファンがたくさんいるため、頭一つ抜き出て人気のチャンネルとなっています。
一応この女性、「アシタノワダイ」の調査員ということになっているのですが、その実態はまるで不明。
視聴者からは「まいさん」と呼ばれていますが、それもランキングを読み上げる声の人が「まいです!」と自己紹介しているからそうなっただけで、実際には読んでいる人とこの女性は別人です。
あまりにこの女性の情報がないので、様々な憶測が飛び交っていますが、そういう謎多きところもまた視聴者を惹きつけてやまないのです。
ちょっと戦略的な話をしてしまうと、「アシタノワダイ」はコンテンツの内容自体で競合と差別化をするのが難しいため、ランキング紹介動画という無機質なものの対極にある人間味あふれる女性を利用して圧倒的な差別化を図っている、と言えるでしょう。
あこぎな商売と言ってしまえばそれまでですが(笑)、こういった戦略性もコンテンツ作りには欠かせない大事な要素だと思います。
コンテンツ作りのポイント!
- 対極の要素をくっつける
- 心惹かれる程度の謎を用意する
- 競合との圧倒的な差別化を図る
アシタノワダイのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC-kF1uMFhIfvw6seHqDGwkg
7、Goose house
「Goose house」はシンガーソングライターたちが集まってグループを組み、著名ミュージシャンの曲をカバーしてみんなで弾き語りをした動画がメインのYouTubeチャンネルです。
正直、歌や演奏の動画投稿はYouTubeでは完全なレッドオーシャンで、競合が大変多いのですが、この「Goose house」は記事執筆時でチャンネル登録者数227万人と、圧倒的な人気となっています。
まずは動画を見てみてください。
これは星野源さんの人気曲「SUN」のカバー動画です。
きちんとレコーディングをしているわけでもないですし、ずば抜けて歌や演奏がうまいわけでもありません。
ですが、「Goose house」の動画にファンが多いのは上手さやすごさより楽しさを押し出して動画を作っているから、というのがよく分かったでしょう。
もしこれを一人のシンガーソングライターがやっていたとしたら、ここまでの人気にはならなかったと思います。
シンガーソングライターという職業は、人前で自分を魅せるという自我が強い人が多い印象です。
ですが、そういった「俺を見ろ!」「私を見て!」といった感情ではなく、「みんなも一緒に楽しもう!」というところに持っていったのが、「Goose house」のコンテンツを面白くする一助になっていることは間違いないでしょう。
また彼らは有名なミュージシャンの曲をたくさんカバーしています。
それは戦略的な部分でいえば、有名な曲の動画を検索してきたユーザーにファンになってもらうため、ということがあるでしょう。
ですが、それだけでなく、老若男女みんなが知っていて楽しめる曲をパフォーマンスすることで、視聴者を楽しませようというコンテンツメイキングの狙いが見えます。
こういった古き良き曲であったり、
今の10〜20代といった若い世代で話題になっている曲であったり。
音楽メインの動画を、個人的な作品発表ではなく、視聴者と一緒の楽しむコンテンツに昇華したことが、「Goose house」のコンテンツ作りの上手さですね。
コンテンツ作りのポイント!
- すごさより楽しさを売りにする
- 一人ではなく多人数で勝負
- 有名なものをカバーをする
Goose houseのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCFDL0NuxUBAvvu1PnIwW2ww
Goose houseさんのTwitter:@goosehousejp
8、劇場版ゴキゲン帝国
「劇場版ゴキゲン帝国」はアイドルグループであり、YouTuberでもあります。
彼女たちはセルフプロデュースアイドルなので、企画運営もすべてメンバーでやっています。
(運営はリーダーの白幡いちほさんがやっているようです。)
有象無象のアイドルがいる時代、「劇場版ゴキゲン帝国」はまさにコンテンツ力を武器に面白い動画を出し続けています。
「劇場版ゴキゲン帝国」のコンテンツの面白さは、アイドルのタブーぎりぎりを攻めるところ。
例えばこれ。
膀胱押しゲームという、オリジナリティーあふれるゲームのやってみた動画。
膀胱押しゲームは、
- 膀胱を押し合う
- おしっこを漏らした方が負け
という、完全な深夜番組ノリのゲーム。
それをアイドルがやるというのだから、本当にスレスレの動画となっています。笑
また最近の動画では、「あれ、これ(地上波だったら)アウトじゃない……?」みたいな動画もアップしていました。
他にもこのノリで攻めた動画はたくさんあるのですが、決してそういったアダルトなネタばかりを使って、タイトルやサムネイルで視聴者を釣るようなことはしていません。
かなり泥臭く体を張った企画もやっています。
もはや芸人……?という感じですが、綺麗に作ろうとせずとにかく泥臭く体当たりしていくことで、よりエンタメとして仕上がっています。
(ちなみにリーダーの白幡さんは元芸人です。笑)
そして、「劇場版ゴキゲン帝国」のメンバーみんなで、ときに破廉恥で、ときにふざけすぎな様々な企画に取り組む中で、メンバー同士の雰囲気の良さや、メンバーとファンの雰囲気の良さなどが見えてきます。
これは複数メンバーでやっている人気YouTuberに共通する特徴だと思いますが、とにかく雰囲気の良さがよく出ています。
かっこつけたりかわいこぶったりして動画を作るのではなく、ありのままの自然体をコンテンツ化することで、見ている側も応援したり仲間に入ったりしたくなるのです。
コンテンツ作りのポイント!
- タブーのギリギリを攻める深夜番組系企画
- 綺麗に見せすぎず泥臭く体を張る
- 雰囲気の良さを見せて視聴者も仲間に入れる
劇場版ゴキゲン帝国のYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCnKMtpKulfy-Shb5_As7cWQ
劇場版ゴキゲン帝国さんのTwitter:@gokigen_teikoku
9、ベルりんの壁
文学系YouTuberベルさんのチャンネル「ベルりんの壁」です。
書評動画がメインコンテンツという個性派YouTuber。
この書評シリーズはどの動画も、
- 決まった挨拶
- 書籍の紹介
- あらすじ紹介
- 書評
と流れが決まっていて、安定感がありますね。
書評動画は、面白ければすべて良しというものではなく、きちんと内容が視聴者に伝わる必要があります。
なので、この手の情報をきちんと伝える必要のある動画は、このベルさんの動画のように固定のスタイルで構成を考えるのが良いかもしれません。
なお、僕も怪談動画を出している身なので、固定のスタイルで動画を投稿するようにしています。
「ベルりんの壁」では、書評動画だけでなく博物館の企画展のレビュー動画など、知性を感じる動画を数多く出しています。
博物館のレビュー動画も書評動画同様、有用な情報を伝える要素があります。
要するに非エンタメなんですよね。
しかし、こういった非エンタメにこそエンタメ化する価値があると僕は考えていて、「ベルりんの壁」はまさにそれをやっているYouTubeチャンネルだと思います。
さらに「ベルりんの壁」では、フルートやピアノでの演奏動画もアップしています。
チャンネル全体のブランディングを考えればなんでもかんでも動画にするというのは避けた方が良いことかもしれません。
が、できることはすべてコンテンツ化してみる、というのも一つの戦略だと思います。
「ベルりんの壁」の場合、フルートの即興演奏動画などは人気があってチャンネルを支える大事なコンテンツの一つとなっています。
コンテンツ作りのポイント!
- 安定感のあるスタイル
- 非エンタメをエンタメ化する
- できることすべてをコンテンツ化する
ベルりんの壁のYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCL4QAojeGy6CJ9R2PwmlmJQ
ベルさんのTwitter:@belle_youtube
10、DOLL GAL millna
「DOLL GAL millna」は進化し続けている元・バーチャルYouTuberです。
millnaさんはもともと服飾デザイナーとして活動をされており、ドールのお面やドールスーツといったドールの着ぐるみのようなものを作成しております。
そんな彼女は、2017年末に本格的にバーチャルYouTuberの世界に飛び込んだばかりのYouTuberなのですが、すでに3回キャラクターの形態が変わっています。
一番最初はこちら。名前は「辻モトコ」という名前でした。
次にこちら。名前はそのままでよりバーチャルYouTuber感が出てきました。
ですが、まだ動きが全然備わっておらず、発展途上なのが見て取れます。
そして今度は辻モトコのドールバージョンが生まれます。
このドールスタイルを継承しつつ、ちょっとずつバーチャルYouTuberとしてブラッシュアップしていきます。
そして最終的に……、millnaさんはバーチャルYouTuberをやめました。
こうして、リアルドール「DOLL GAL millna」としてYouTuber活動を開始したのです。
しかし、

などという理由でちょっと炎上していました。
実を言うと、僕はもう何年も前からmillnaさんのTwitterなどをチェックしていて、彼女の美学や哲学について感銘を受けていました。
今回の炎上のときも、多くの人の自分勝手な感想によって様々な方向から殴りつけられる中、millnaさんは彼女の美学や哲学をつき通していました。
その頃、YouTubeの名前も「DOLL GAL millna」と変え、ギャルという存在とそれに対する憧れについて、Twitterで彼女自身の言葉で語っておりました。
この「DOLL GAL millna」の一連の件で、改めて思ったことがあります。
それは、「人はカテゴライズしたがる生き物」ということです。
コンテンツを生み出すときに、どうしてもカテゴリーを意識して作ってしまいがちです。
例えば、YouTubeでいえば、
- YouTuberだからこうする
- バーチャルYouTuberだったらこうあるべき
- ゲーム実況はこれがセオリー
- こういうキャラならこういうコンテンツ
といったものです。
これは作る側も見る側も陥りがちな考えです。
大切なことは、見る人にとって真に価値のあるコンテンツを作るということ。
既存のカテゴリーの中でそれに沿ってものを作ることでそれなりのコンテンツを生むことはできるかもしれません。
が、そういった枠にとらわれずにコンテンツを作ることが、本当の意味でのクリエイティブだと僕は思うのです。
コンテンツ作りのポイント!
- 変化を恐れずにチャレンジする
- 美学・哲学を持つ
- カテゴリーにこだわらずに価値を生む
DOLL GAL millnaのYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCxsCIcXw3rB0A8NQ6kBMaCg
millnaさんのTwitter:@mi_te_yo
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
今回の記事は1万文字という大作になってしまいましたが、10人のYouTuberを紹介するとともに、それぞれのコンテンツがどのように優れているのか解説しました。
YouTuberは流行りもののように言われ、僕の年代(アラサー)だとチェックしている人もあまりいないのですが、実はコンテンツを作るのが上手い凄腕クリエイターたちの宝庫なので、ぜひみなさんもチェックしてみてください。
あと最後に、手前味噌ですみませんが、僕もYouTuberの端くれではあるので(笑)、良かったら僕のチャンネルも見てみてください。
そして、もし面白いと思っていただけたらチャンネル登録をお願いいたします!
https://www.youtube.com/channel/UCzn1F3Up70wzCbiJw4ndpsQ
※ホラーなので、苦手な人はごめんなさい。笑