デザインのひっくり返しをなくすための3つのポイント

こんにちは。

パラレルクリエイターのナナシロです。

 

デザイナーなら必ず直面するであろう「ひっくり返し」

 

お客様からの要望をきちんと聞いて丹精込めて作り上げたデザインを、いざ提案すると

クライアント
クライアント
ごめんなさい、やっぱりこういう風に作ってもらっていいですか?

クライアント
クライアント
すみません、要件が変わったので別案で作ってもらっていいですか?

なんて来ることがあります。

 

この瞬間のデザイナーのイライラたるや……。笑

僕もデザイナーをしているので、一生懸命作ったものを「やっぱこっちで」と軽く言われることへのイラつきはよく分かります。

 

ですが、このひっくり返しは、実はうまく仕事を進めれば阻止することができます。

今回は僕が実践している、デザインのひっくり返しをなくすための注意すべきポイントを3つご紹介します。

 

 

デザインのひっくり返しをなくすために注意すべき3つのポイント

1、ラフをこまめに出す

ひっくり返しが悲しいのは、たくさん労力をかけたものがひっくり返されるからです。

作業した工数がすべて無駄になってしまいますし、せっかく作ったデザインが日の目を見ないのもつらいですよね。

 

なので、デザインをいきなり完成で提案するのではなく、指示を受けたらまずラフに起こして見せるようにしましょう。

ラフは読めれば簡単なもので大丈夫です。

重要なのは文章ではなく、絵で見せるということですね。

 

ちなみに僕はiPadとタッチペンで、ザッとレイアウトと掲載内容を描いて、

ナナシロ
ナナシロ
○○さんがおっしゃっているのはこういうことですよね?

と言いながら見せます。

 

対面で打ち合わせをしているときは、その場で描いて見せることもあります。

ペンで絵を描くことができない人は、普段自分が使用するデザインツールで、図形や記号や注釈文で簡単にレイアウトして見せるのがいいでしょう。

 

そして大切なのは、ラフの段階でお客様が「う〜ん……」という感じだったら、そのままデザインの実制作に入らずに、ラフを何度か出してみましょう。

 

この段階でお客さんと概ねすり合わせられていれば、後々大きなひっくり返しが来ることは少なくなるでしょう。

 

2、すべての指示のログを残す

お客様が、営業やディレクターをしている人だと、電話で指示を出してくることも多いかと思います。

口頭で指示を出されて、その場ではいい感じで話がまとまっても、後になってひっくり返しが発生することは多々あります

 

そのときに、

ナナシロ
ナナシロ
電話でこうおっしゃっていましたよね……?

と言ったところで、

クライアント
クライアント
そんなこと言いましたっけ?

とか、

クライアント
クライアント
あー、そうじゃなかったんですけどねぇ。

となって、あっさりひっくり返されてしまいます。

 

なので、どんな些細な相談や確認であっても、すべてをログに残すようにしましょう。

 

僕はお客様と電話した直後にすぐにメールで、

ナナシロ
ナナシロ
先ほどのお電話の内容をまとめさせていただきました。この理解でよろしいでしょうか。ご確認お願いします。

と送ります。

 

あとはお客様から「それで合っています」と返信がくれば、このメールのやりとりがひっくり返し阻止のための布石になります。

 

3、指示が大きく変わりそうなら見積もりし直す旨を伝える

さて、ここまで実践的なひっくり返し阻止の方法を2つご紹介してきましたが、それでもひっくり返しが発生することはあります。

 

例えば、

クライアント
クライアント
部内ではOKだったんですが、マネージャーからデザインを変えろと言われまして……。

クライアント
クライアント
全体の方針が変わりまして〜

といった感じです。

こういうことはどれだけ手を打ってきても起こります。

 

なので、

ナナシロ
ナナシロ
(あれ、このお客さん怪しいぞ……)

と思ったら、

ナナシロ
ナナシロ
指示内容が大きく変わったら工数も変わりますので、見積もりを改めて出させていただきますがよろしいでしょうか?

と先手を打っておきます。

 

そこでお客様が、「予算がない」「それはちょっと」と渋るようであれば、いっそその段階でそのお客様との取引から手を引いてしまっても良いかもしれません。

 

ただ、この3番目のテクニックは、あくまで1と2をきちんとやった上でも強引にひっくり返されそうになったときに使う手です。

なので、まずは1と2を徹底していきましょう。

 

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。

今回は、デザイナーを悩ませるクライアントからのひっくり返しをなくすためのポイント3つ紹介しました。

 

とりわけ大切なのは、

1、ラフをこまめに出す

2、すべての指示のログを残す

の2つですね。

 

これをきちんとやった上でも怪しそうなら、

3、指示が大きく変わりそうなら見積もりし直す旨を伝える

を実行する、という具合です。

 

ぜひ、案件をコントロールして健全に進めていきましょう。