こんにちは。
ナナシロです。
クライアントワーク、やっていますか?
クライアント、すなわちお客様がいる仕事ですね。
クリエイターは誰かの悩みや課題をクリエイティブ制作によって解決してあげるのが仕事なので、当然クライアントワークがメインとなります。
ですが、
という人、結構多いのではないでしょうか?
実を言うと昔は僕もそうでした。
クリエイターになりたての頃は、
などと思うことが多々ありました。
ですが、今ではむしろクライアントワークが楽しいと思えるようになりました。
実はほんの少し考え方を変えるだけでクライアントワークが楽になり、徐々にやりがいを感じられるようになるのです。
今回は、そんなクライアントワークが楽になる3つの考え方をご紹介していきます!
1、お客様はえらくない
あまり社会人経験がなかったり駆け出しだったりすると、どうしても
となりがちですが、お客様はそんなにえらい存在ではないです。
人手が足りないから、分からなくて困っているから等、そのお客様があなたに仕事を発注した理由は様々あるにせよ、クライアントは基本的に困っている人です。
道端で迷っているお婆さんに、
みたいにはならないですよね?(笑)
担当者によっては、対応が横柄だったり素っ気なかったりすると思いますが、それは困っているくせに調子乗っているだけです。
そういう人に出くわしたときは、
くらいに思うようにしておきましょう。
日本ではなぜか、受注する側より発注する側の方がえらいという風土が昔からあって、それを信奉している人も多々いるのですが、まったくえらくないです。
そもそも「えらい」なんていう抽象的な言葉で踏ん反り返っている時点で、その担当者の頭の程度はたかが知れています。
むしろこちらからお断りするくらいで良いかもしれません。
2、納期は守らなくていい
納期を守らなきゃ……とげっそりとした顔でつぶやいている人を見るたびに僕はこう思います。
なぜか。
実はこの納期というものは、デッドラインではないんですよね。
デッドラインであれば守れなかったら大損害で、それこそプロジェクトの規模によっては何千万円というお金が飛ぶこともありますが、納期はデッドラインを守るための仮の締め切りでしかありません。
とりわけ外部のクリエイターに外注している会社さんは、表向きの納期と本当の納期をうまく使い分けています。
外注先である我々クリエイターに伝えられるのは、表向きの納期です。
表向きの納期を本当の納期より手前に設定しておけば、クリエイターがミスをしたり何か非常事態が起こったりしても、最悪社内で挽回をすることができます。
なので、クリエイター側は作業にとりかかる前に、
ときちんと見積もって、余裕をもって取り組めるスケジュールをクライアントに提案し、その上で納期を決めるのがベターです。
そうすれば、もし指示内容が変わったりミスをしてしまったりしたときも、クライアントと相談して再度納期を設定し直すということもできるのです。
僕はこれまで何度もそうやって相談して変えています。
もしも、
と脅してくるクライアントだとしたら、それはそのクライアントは、まともにスケジュール管理もできない自転車操業の低レベルクライアント、ということです。
はっきりと言ってしまって、そういうお客様はあまり長く付き合わず、むしろこちらから願い下げるくらいの姿勢でいると良いと思います。
3、不自由を楽しむ
凝り性で、自分の思う「いいもの」の像がはっきりあると、クライアントワークをする中で、
と感じる人が少なからずいるかと思います。
では、もしお客様からの指示がなく、誰からもフィードバックがなく、時間が無限にあった場合、あなたはあなたの思ういいものを作れるのでしょうか?
答えはNOでしょう。
なぜなら、誰からも何も言われずに自由になんでも作れていたはずの学生時代に、あなたは何も芽が出ていないからです。
……なんて強い口調で言うと、
と怒りや悲しみが湧いてくるかもしれませんが(笑)、あなたに才能がないことを指摘したいわけではありません。
自分の好きな表現をして富や名声を得ているアーティスト気質な人は確かにいます。
そういう人に憧れがあるのも分かります。
ですが、そういう人は自分自身がクライアントなのです。
すべてを自分で決めて、自分で厳しくチェックし、自分一人の責任で世の中にクリエイティブを発信しているのです。
学校で例えると、この手のアーティスト気質の人は、すべての教科の先生を自分でおこない、校則を自分で作り、教科書を自作し、その上で学校生活を送っているのです。
その上で、外から見たときに「いい学校だね!」と言われなくてはならない責任を一人で負っています。
あなたの学生時代を思い出してみてください。
確かに校則は厳しく、先生はうるさく、自由にやれないこともたくさんあったかもしれませんが、そういった縛りがあったからこそ面白くなったものもたくさんあったと思います。
例えば、制服をファッショナブルに着崩してみたり、独自の遊びを流行らせてみたり、先生に隠れて漫画を読む方法を編み出したり、実はたくさんの創意工夫があったと思います。
これらの魅力的な文化は、「何してもいいよ」と言われていたら生まれなかった文化です。
話を戻しますが、この学校の例のように、クライアントワークだからこその創意工夫というものは確かに存在します。
学生時代に先生の目をかいくぐって楽しんでいたように、クライアントからの指示や指定された納期も、そういった創意工夫で楽しんでやっていくことができるのです。
まとめ
今回は、クライアントワークが苦手な人へ向けて、
- お客様はえらくない
- 納期は守らなくていい
- 不自由を楽しむ
という3つの考え方をご紹介しました。
もちろんこういったマインドセットを持ったところで、ただちにクライアントワークが好きになるというわけではありませんが、どうしてもお客様相手の仕事が怖い、やりにくいという人が、少しでも楽になればいいと思います。