こんにちは。
ナナシロです。
突然ですが、「井の中の蛙大海を知らず」という言葉を聞いてどう思いますか?
ずっと井戸の中にいる蛙は、井戸の中しか見ていないため、広い海のことは知らない、という内容のこのことわざ。
そこから「視野が狭い人だね」「世界を知らない人だね」というネガティブな意味で使われます。
確かに、家に引きこもって布団でゴロゴロしているだけの人より、外に出て様々な体験をしている人の方が、経験値をたくさん積んでいることは間違いないでしょう。
そして体験が多い人の方が、放つ言葉にも存在自体にも説得力が増すのも当然のことでしょう。
とりわけ近年は「外の世界を見よう!」「たくさんの物事を知ろう!」という機運が高まっているように思います。
そういう世の中なので、なんだか「井の中の蛙大海を知らず」がとてもダメなことに思えてくると思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
なお、今回の記事を読んで刺さる人は、
- 他人と自分を比べてへこみがちなあなた
- SNSで疲弊してしまうあなた
- 自信がなくて挫折しがちなあなた
- いつもどこか焦ってしまうあなた
です。
それでは、どうぞ。
実はみんな世界を知りすぎ
眉唾ではありますが、
「現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の人が1年で触れる情報量と同じ」
なんていう言説を聞いたことがあるでしょうか。
現代人という括りだとちょっと大きすぎる気はしますが、僕のようにパソコンで仕事し、ブログで情報を発信し、日常的にGoogleで検索している人間が、凄まじい量の情報を浴びていることは言うまでもないと思います。
江戸時代であればわざわざ現地まで足を運ばなければ見られなかったものが、1秒で手に入る時代です。
海外の人と会話をすることも、様々なアーティストの作品に触れることも、イベントを開いて何百人も呼ぶことも、簡単にできてしまうのです。
それって世界を知らないと言えるのでしょうか?
確かに、Skypeで海外の人と話したり、アーティストの作品をオンライン上のデータで見たり、イベントへの招待でSNSを使ったり、実際に現地・現物に触れてはいないので、世界を体験しているとは言えないという意見も分からなくはないです。
ですが、事実として自分の人生におけるあらゆる選択に、そういった大量の情報が関わっていることは間違いないでしょう。
現代を生きる我々は、
と躍起になっていますが、実際のところは、世界を知りすぎていると思うのです。
世界を知りすぎて尻込みする
小学生時代にこういう経験ありませんでしたか?
例えば、テストで100点とって有頂天になったり、リレーの選手に選ばれてやる気を出したり、委員会の仕事に真面目に取り組んで先生に褒められて嬉しくなったり。
ですが、大人になる過程で人は悟ります。
それは世界を知ってしまったからです。
と思うかもしれません。
ですが江戸時代の人は、競ったとしてもせいぜい同じ町に住んでいる人間くらいです。
すごい人がいるとは言っても、少し離れた町にすごい奴がいるらしい、という噂を聞く程度でしょう。
しかし現代では、世界中の人たちの活躍が嫌でも目に入ってきます。
とりわけSNSをやっていると、同い年ですでに自分が望む舞台に立っている人や、羨ましい実績を残している人の情報がたくさん流れ込んできます。
そして、周りからもそういった広い世界にいるあらゆる人たちと比べられます。
そして、自分自身でも、
となります。
結果、自己肯定感が低くなって何事にも尻込みするようになります。
このパターンの人が多すぎて、
というやりとりが多々あるのです。
井戸に入って自信をつけよう
人間は、自分自身「よくやっている」と肯定できる部分がないと、何も活力が湧きません。
あまり他人を気にしない人であれば、隣の人と競う程度にとどめたり、独力で自分のやっていることを認めたりして、自己肯定できるでしょう。
しかし、周りが見えすぎて慎重になってしまう人は、どうしても自信を失うことが増えると思います。
なので、積極的に井の中の蛙になりましょう。
SNSで活躍している人なんて見る必要はありません。
SNSで飛んでくる「君はたいしたことないよね」なんていうクソリプも無視です。
なんならSNSからちょっと離れても良いかもしれません。
そして、信頼関係を築けている周りの人にだけ自分のやったことを見せてみましょう。
近くの人は応援してくれる人が多いことと思います。
次第に、
と胸を張れるようになると思います。
そこで、調子に乗ってしまってください。
ふふーん!と鼻息荒くしてしまいましょう。
ひけらかす必要はありませんが、自分で「自分はすごいヤツ」と思いましょう。
自分のことをある程度認められるようになったら、そこで初めて井戸の外に出てみればいいのです。
けれども大海の覇者になる必要はありません。
自分で必要なときだけ、周りと競争すれば良いのです。
そうすると、だんだんと自分のやりたいことができるようになってきますし、自分の理想像に着実に近づいていくと思います。