フリーランスのクリエイターが「いい仕事」をとるための3つのポイント

こんにちは。

ナナシロです。

 

フリーランスクリエイターのみなさん、

「いい仕事」していますか?

 

単価は良くないし、不安だからただ目の前の仕事をこなしている……
単価はいいけど……正直無駄に疲れることが多い仕事……

というお疲れ気味な方もいるでしょうし、

 

フリーランスのクリエイターなんてね!泥水すするような仕事をこなしてなんぼなんだよ!いい仕事なんてないない!!
仕事を選ぶなんておこがましい!今ある仕事に感謝しないと!!

と怒る方もいるかもしれません。

 

ですが、実際にフリーランスのクリエイターをしている僕から見て、

 

ナナシロ
ナナシロ
うわ〜、僕だったら請けないような無駄に疲弊しそうな仕事請けているな〜、この人……

と感じる方、大変多いです。

 

そこで今回は、僕が「いい仕事」をとるための意識している3つのポイントをご紹介します。

 

もし、

私、いい仕事できていないかも……

と思う方は、ぜひ参考にしてみていただければ。

 

それでは、どうぞ!

 

「いい仕事」「悪い仕事」って?

本題に入る前に。

そもそもの話ではあるのですが、「いい仕事」とは何でしょうか?

逆に「悪い仕事」とは何でしょうか?

 

仕事楽しい〜!大変だけどやり甲斐あるし、フリーランスのクリエイターになって良かった!おっ、また面白そうな仕事が舞い込んできたぞ!

という僕のような人がいる一方で、

 

フリーランスのクリエイターになったの後悔している……。でも手に職考えたらこれしかないしな……。やりたくないなぁ……。でもやらないと仕事失う……

のような人もいることは事実です。

 

その間には確実に仕事の差があります。

 

では、「いい仕事」「悪い仕事」を僕なりに定義しますね。

 

【いい仕事】

  • 早く取り組みたくなる仕事
  • 価値を認めてもらえており、充分な報酬がもらえる
  • スピード感はありつつ、無理ないスケジュールでこなせる
  • クライアントにどんどん提案していける仕事
  • 他にもたくさん仕事があるが、あえて選んでやっている仕事
  • つい周りに「この仕事楽しくてさ!」と報告したくなる仕事

 

【悪い仕事】

  • できればやりたくない仕事
  • 作業分かそれ以下の報酬しかもらえない
  • 徹夜しないとできないなど、スケジュールに無理がある
  • クライアントの言いなりでしかできない仕事
  • この仕事しかないからしょうがなく請けている仕事
  • つい周りに「仕事が大変でさ……」と愚痴りたくなる仕事

 

という感じです。

いかがでしょうか。

 

では、本題に入りましょう。

 

ポイント1.仕事の良し悪しを見極める目を持つ

大前提でありながら出来ていない人が多いように感じるのが、仕事の良し悪しを見極めるということ。

 

見極められていない人は、

仕事だから苦しいのは仕方がない

というスタンスの人が多いです。

 

だから、どんな仕事も受け入れて己の気力や体力だけで乗り越えようとします。

ですが、それではだんだん疲れてきて嫌になってしまいます。

 

そうは言っても、問い合わせ内容や案件の概要だけでは、それが「いい仕事」かどうかなんて分からないよ!

という方のために、僕が実践している仕事の良し悪しの判断ポイントを、

「『悪い仕事』あるある」としてご紹介しますね。

参考にどうぞ。

 

「悪い仕事」あるある

  • 予算がやたら低い
  • 料金の話を避ける
  • クライアントの言うことがコロコロ変わる
  • 短納期すぎる
  • 仕様が決まっていない(指示が固まっていない)
  • 案件の概要だけで「見積もりを出してくれ」と言ってくる
  • 「とりあえず作ってほしい」と言ってくる
  • 一方的な命令口調
  • クライアントの説明が下手で理解に時間がかかる
  • 孫請け以下orプロジェクトの体制が見えない(いつひっくり返されてもおかしくない)
  • クライアントの連絡が遅い
  • クライアントの好き嫌いで方向性を決まる
  • こちらから指摘しないと何も情報が出てこない

 

この辺でしょうかね。

まだたくさんありますが、僕が「この仕事は受けたくないな〜」と思うときは、だいたいこれらの要素がいくつか入っていますね。

 

ただ、「悪い仕事」とはいえ、時には自分の対応力を磨くために、炎上しない程度にこういった案件にあえて携わることもあります。

まぁ、修行の一種です。笑

 

これも実際あることですが、自分の対応次第で「悪い仕事」が「いい仕事」に変わることもあります。

なので、ドラゴンボールの孫悟空のように「オラより強ぇヤツとやりてぇんだ!」というスタンスで、対等以上に渡り合える自信や余裕があるなら(笑)、「悪い仕事」に取り組むのもありだと思います。

 

さて、少し話が脱線しましたが、

まずは、悪い仕事あるあるで挙げたようなチェックポイントでもって、

ナナシロ
ナナシロ
あれ、この案件ちょっとヤバい匂いするぞ……?

ナナシロ
ナナシロ
このクライアントだと後々炎上しそうだなぁ……!

という「いい仕事」「悪い仕事」を見極める目を持ちましょう。

 

ポイント2.一つの仕事やクライアントにすがらない

「いい仕事」「悪い仕事」については分かったと思いますが、

悲しいことに「悪い仕事」ばかり巡り会うクリエイターっているんですよね。

 

そういうクリエイターに確実に言えることは、一つの仕事や一人のクライアントにすがりすぎているということです。

すがってしまうのは、仕事を失う不安があるからだと思います。

フリーランスなので、仕事がなくなるということは死活問題です。

 

では、すがらないためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

自己分析する

この仕事断ると仕事がなくなるし、どうしても今の目の前の微妙な仕事にすがってしまう……

というあなた。

 

なぜ仕事がないと感じるのでしょうか?

仕事があるフリーランスとあなたは何が違うのでしょうか?

 

まずは自分の不安の原因や課題、改善の余地があるかなど、自己分析をおこないましょう。

 

きちんと自己分析してみると、実は自分の抱えている様々な不安は、取り越し苦労のことが多いです。

 

2006年に「世界が尊敬する日本人 100人」に選出された、禅僧の枡野俊明さんも

「心配事の9割は起こらない」

とおっしゃっています。

 

すがらないためにも、まずは自己分析することを心がけましょう。

 

仕事の単価を上げる

仕事の単価を上げると逆効果では?と思う人もいるかもしれません

が、単価が低すぎる所為で仕事をこなしてもこなしても生活に余裕ができず、手当たり次第に仕事の数ばかり増やしているのであれば、単価を上げることで解消するかもしれません。

 

駆け出しのフリーランスだと、自信がなくて低い単価で仕事をとろうとしがちですが、単価はどんどん上げていくべきものです。

相応の高い金額で受けることは、フリーランスクリエイターとしての信用にもなります。

 

また、低い単価のあなたに依頼された仕事は、

 

安けりゃ別に誰にやってもらってもいいわ、金ないし

という感覚の発注者による「悪い仕事」である可能性も高いので、やはり単価を上げるに越したことはありません。

 

なお、僕も受注が多いロゴデザインについては、初めて請けたときから20倍まで単価を引き上げました。

 

技術を深める or 広げる

わりとどんな人でもクリエイターと名乗りやすくなった時代ではありますが、

それゆえに、努力を怠るクリエイターが多いのも事実です。

 

僕は田舎フリーランス養成講座(通称:いなフリ)の講師をやることもあるのですが、

Webライティングがもっとも独立しやすい分野のため、とにかくすぐフリーランスになりたい人にはおすすめしています。

 

が、ただ執筆しているだけでは、どうしても自転車操業になりかねません。

それは何もライターに寄った話ではなく、デザイナーやエンジニアも同様で、クリエイターはどんどん技術を磨く必要があります。

 

ライティング技術が上がれば、自信を持って単価を上げられますし、より高い報酬が得られる仕事もできます。

いい仕事をして、その仕事を知る人が増えれば、仕事の話がどんどん舞い込んでくるかもしれません。

技術を深めれば、そういった「いい仕事」を得る良い循環が生まれます。

 

また、技術を深めるのではなく広げるのもありです。

僕の場合はこの戦略ですね。

 

僕は、イラストレーターとしての仕事を毎月何かしらやってはいるのですが、あまり大きな報酬を得ていません。

もし僕がイラストしかやっていなかったら、

ナナシロ
ナナシロ
ヤバい、仕事がない……!どんな仕事でもいいから僕に仕事をください……!

となっていたことでしょう。

 

この流れは、間違いなく「悪い仕事」を呼び込む流れです。

 

ですが、僕はそうなりません。

なぜなら僕の場合は、デザインの仕事も、エンジニアの仕事も、ライターの仕事もあるからです。

 

技術の幅を広げたことによって、自信を持って取り組めるクリエイティブの仕事が増えたため、

「俺はっ……!この一つの技術だけでっ……!食っていかねばならない……!!うぉぉぉ!!!」

などと変に力む必要もなくなりました。

 

一つの仕事やクライアントにすがらないためには、以上のようなやり方もあるかと思います。

 

ポイント3.クライアントや仕事にへりくだりすぎない

ここまで「いい仕事」「悪い仕事」っていうのがありますよ、という前提の話をしてきましたが、

実は、クリエイター側の対応の仕方次第で、普通の仕事が「悪い仕事」になってしまうことがあります。

 

よく見かけるのですが、

 

クライアント様から仕事をいただいている

という過剰なへりくだりをしているクリエイター。

 

これ実は危険です。

 

クライアントにもよりますが、クリエイターのあなたに仕事を依頼している時点で、実は困っている人なのです。

すごいからクリエイターに仕事を供給しているのではなく、

困っているからクリエイターに頼っているのです。

 

にも関わらず、先の例のようにクライアントを持ち上げ、自分をへりくだっていると、

  • クライアントに言われたとおりの仕様で制作に入る
  • クライアントに指定されたとおりの納期でこなそうとする
  • クライアントに期待に応えるために神経をすり減らす

といったことが起こります。

 

仕事をすればするほど苦しくなり、疲れてしまう。

これでは「悪い仕事」に追い立てられているのと変わりません。

 

なので、変にへりくだりすぎずに、

このクライアントさんも、困っているんだろうなぁ。よーし、私がお手伝いしちゃうぞ〜!

くらいの感覚で、仕事を請けると良いと思います。

 

このスタンスでもって仕事に臨めば、

 

ただ人手が欲しいだけだから、ちゃっちゃと作って納品して?
誰でもいいから言ったとおりのもの作ってよ

といった、「悪い仕事」の根源の「悪いクライアント」からもうまく距離をおけるようになると思います。

 

まとめ

本日は、僕と同じフリーランスのクリエイター向けに、いい仕事をとるポイント3つ、

  1. 仕事の良し悪しを見極める目を持つ
  2. 一つの仕事やクライアントにすがらない
  3. クライアントや仕事にへりくだりすぎない

をご紹介しました。

 

「朱に交われば赤くなる(人は付き合う人の良し悪しによって善悪どちらにも感化されるものだ、ということわざ)

とはよく言ったもので、仕事においても同じことが言えます。

 

仕事の良し悪しが分からない状態で、仕事ならなんでも引き受け、追い立てられるようにやっている人は、いつまで経ってもいい仕事に巡り合えません。

いい仕事が何かを理解し、いい仕事をとるための行動をしていれば、いい仕事ばかりが舞い込むようになります。

 

今回の記事を参考に「いい仕事」をとっていきましょう!